【 減感作療法 】
アレルギー症状を起こす物質(=アレルゲンといいます)を薄めたエキスを
低濃度&少量から、少しずつ高濃度&増量へ段階をあげながら注射してゆき、
少しずつアレルゲンに対する免疫力(抵抗力)をつけてゆく治療法。
= アレルギー体質を改善することから、根本的(根治的)治療法といわれています
=
【 減感作療法の種類 】 *アレルゲンの特定は病院でアレルギー検査を行います。
アレルゲンが特定できるかどうかを元に2種類あります。
・特異的減感作療法→特定できる人。
・非特異的減感作療法→特定できない人 或いは 特定できかつ軽症の人。
【 減感作療法の対象者 】 *対象者となるかどうかは医師にご相談ください。
・薬では花粉症の症状があまり軽減されない人。
・薬では強い眠気などの重い副作用がでる人。
・妊娠する可能性のある人。
・注射の為に定期的に長期通院できる人。
【 注射頻度&回数 】 *病院差・個人差あり
基本的には、最初は週1度 or 週2度の注射を行います。
この間、注射するアレルゲンエキスの量を少しずつ増やし、また、
濃度も少しずつ濃くしていきます。
注射後の反応がある程度大きくなる濃度と量(=維持量)になるまでは
短い通院間隔になります。 (目安として、週に1度 or 週に2度程度)
そして、維持量に到達すると、この維持量の注射を打ち続けることになり、
通院間隔を長くしてゆきます。 (目安として、2週に1度 or 3週に1度)
最終的には、月に1度の注射(維持量の濃度と量)を打ち続けることになります。
トータルすると、約3年以上の間、通院し、注射を打ち続けることになります。
*注射後の反応が激しい場合、濃度や量をなかなか増やせないこともあります。
↓参考までにmix877の通院している病院でのおおまかな流れです↓
・週に1度のペースで開始した場合
開始時〜 4ヶ月の間: 週に1度(維持量に到達するまで)
4ヶ月〜 6ヶ月の間:2週に1度(を4回)
6ヶ月〜 8ヶ月の間:3週に1度(を4回)
11ヶ月〜36ヶ月の間: 月に1度
・週に2度のペースで開始した場合
開始時〜 2ヶ月の間: 週に2度(維持量に到達するまで)
2ヶ月〜 4ヶ月の間:2週に1度(を4回)
4ヶ月〜 6ヶ月の間:3週に1度(を4回)
6ヶ月〜36ヶ月の間: 月に1度
【 有効率 】 *減感作療法を実施した結果、花粉症の症状が軽減した人の割合
・スギ …………60%〜70%
・ハウスダスト…80%〜90%
*まれに、完治する人もいる。
【 効果 】 *個人差あり
・今まではひどい症状が出ていた量と同じ(もしくは同じ以上)の量のアレルゲンが
体内に入ってきても、症状が出にくくなる。
・アレルギー症状が出た場合でも、今までのひどい症状よりも軽減する。
【 効果が現れるまでの期間 】*個人差あり
・減感作療法を開始後、早い人で数ヶ月後。 遅い人で3年〜5年後。
*効果が出るまでに時間がかかる為、最低でも3年は減感作療法を続ける必要あり。
【 注射時の注意 】 *個人差あり
・注射のあとはあまり強くもまない。
= 理由 =
・アレルゲンエキスの吸収が早まり、強いアレルギー反応が出ることがある為。
【 注射後の注意 】 *個人差あり
・注射後20〜30分程度は、安静にする。
= 理由 =
・時々、強いアレルギー反応(アナフィラキシー・ショック)が出て、
調子が悪くなる(気分が悪くなる、息苦しくなる等)ことがある為。
・強いアレルギー反応がでた場合は症状を抑える為に処方薬を飲むことがあります。
・注射後の副作用(頭が重たくなる等)を出にくくする為に、医師によって、
注射する日の朝に、花粉症の処方薬を服用するよう指示される場合もあります。
【 注射後の反応 】 *個人差あり
アレルギー症状を起こす物質(アレルゲン)を注射する為、
注射した部分が「いたい」「かゆい」「あつい」「硬くなる」等を感じることがあるが、
2〜3日後には、これらの症状はなくなる。
注射後に激しいかゆみが出た場合、かゆみを抑えるために
リンデロンを塗られることもあります(オイラは塗られたことがありません)。
【 舌下式減感作療法 】
・注射の代わりにアレルゲンを舌の下に置いて行う免疫療法。
・杉花粉症に対しての効果は、注射による減感作療法よりも有効率が高い(らしい)。
・ただし、2006年8月現在、保険適用ではありません。
保険適用になるまでには、あと5年程度かかるといわれています。
上記は、オイラの実体験を元にしたり、オイラが独自に調べたものです。
より正しい知識や治療法などは、病院にて医師にご確認くださいm(_ _)m
ちなみに、オイラは「スギの特異的減感作療法(注射)」のみ、行っています。
オイラの減感作療法の様子は、
CAFE:877.ccのブログ内にて、逐次アップしています。
注射後の写真も掲載してありますので、ぜひみてくださいね♪